駿台全国模試といえば難関大を志望する人が受ける模試として有名ですが、この模試が実際どういうものなのかということは知らない人が多いようなので、そのことについて話していこうと思います。

この記事は主に第一回のことについてだけですが、第二回にも共通することも書いていくので、最後までご覧いただけると嬉しく思います。

まず、受験者は約3万人で、多くが東京一工、旧帝、早慶志望の人です。

大体G-MARCHが偏差値50レベルになってしまいます。

一応解説しておきますが、偏差値というのは平均点と標準偏差に依存するので、母集団がどれだけできるかによって偏差値の値は変わってくるので、G-MARCHに合格する人が平均といった感じです。

これは実はすごい話で、河合塾の全統模試では偏差値60でG-MARCHといった感じですので、かなり違いますよね。

ちなみに、偏差値と志望校判定がどのように出るのかは以下のリンクから私の結果と志望校判定を見ていただければすぐにわかると思います。

模試の結果と志望校判定へはこちら

それでは、教科別の話に入っていきますが、以下の記事は第二回のものとは少しずれるため、第一回の話以外を聞きたい方は読み飛ばしていただいて結構です。

教科別の話

英語

駿台全国模試の英語は全体的に2題の英長文とリスニングと文法問題と和訳英訳で構成されています。

2題の長文は一つが国公立を意識した記述式の問題で、もう一つが私大を意識したマーク式となっています。

難易度としては慶應義塾大学の理工学部や商学部、早稲田大学の文化構想学部、東京理科大学の工学部のレベルが多いかなといった印象を持ちました。

人によって感じ方は違うと思いますが、少なくとも旧帝大のレベルは超えているように感じます。

内容も難しく、専門用語も平気で中訳なく出題されますので、類推が必要となってきます。

長文問題は人によっては鉛筆転がしても変わらないレベルかもしれません。

文法問題は意外と難しくはなく、G-MARCHレベルができる人は苦労しないような問題が多いような印象です。

リスニングはとても難しいです。リスニングはそもそも共通テスト以外では使わないという人が多いうえに、英語が難しい大学学部学科でしか出題されないため、共通テストをイメージして受験するとほぼ聞き取れません。

和訳英訳問題ですが、難易度はかなり高いです。

東京一工レベルが出題されることは大いにあるので、本当に点を取りたい人は対策する必要があるかもしれません。

全体的にはかなり難関大に寄せて作られています。

時間的にも余裕がないうえに、途中でリスニングの放送があるため、長文が途中で区切られてしまうことがあるため、私はそれに悩まされました。

数学

1題以外の4題はすべて記述式です。

早稲田大学理工学部と慶應義塾大学の理工学部の数学をイメージしていただいて、それらを4対1で混ぜ合わせるようなイメージです。

問題自体もそのレベルですべての大問が完答するにはかなり厳しいような作りになっているため、うまいことと中点を取った人が高い偏差値を記録することができるようになっています。

第一回は確率、ベクトル、数列、極限が主な出題範囲となっているように感じました。

もちろん、変わる可能性はありますが、4年分の問題を解いた感じだと、そこまで変わってはいません。

駿台全国模試の採点はかなり細かく途中点の設定をしていることにあるでしょう。

なので、記述式の部分ではとりあえず、細かく書くことをお勧めします。

私自身、答えはあっているのに記述不足のせいで、0点にされてしまったことがあるため、そのようなことが起こらないようにするためにも、しっかりと、記述対策をしておくことは大切でしょう。

物理

レベルとしては早慶理科大レベルです。

化学と合わせて120分なのですが、かなり時間はきつきつです。

すべて取ろうとするのではなく、半分以上できて、詰まったら次へ進むことをお勧めします。

もし、詰まって時間が足りなくなったら、次の段落に進むことをお勧めします。

かなり難しい問題の後に簡単な問題が入っている段落に突入することが多く見受けられるため、このように飛ばす問題とそうでないもんだを見極めることは大切でしょう。

大体4割取れば偏差値50ぐらいになります。

基本的には第一回は力学、電磁気、波動が出題範囲であるため、それに合わせて勉強することをお勧めします。

ちなみに電磁気は、電荷の問題がほとんどであるため、コンデンサーやコイル、交流のような先の範囲のものは勉強しなくても対応できると思います。

化学

問題の難易度としては早慶理科大であり、物理と合わせると早慶の問題のレベルととても似ているので、いい練習になるでしょう。(志望校の中に早慶が入っている人は)

内容としては基本的には2年生で習うことが多く出題されます。

『理論化学中心で、若干無機が入るかな?』といった感じの出題範囲です。

量としてはとても60分で終わるものではないなと思ってしまうような感じです。

変に粘って時間をかけてしまうと、物理を解く時間が無くなってしまうため、計算に時間がとられそうな問題はすぐに飛ばして次の問題に行くことをお勧めします。

まとめ

いかがでしたか?

難易度はとても高いものになっていますが、難関大を志望する人は受けておいて損はしないでしょう。

ちなみに、駿台予備校自体は模試のような残酷な予備校ではないので一応勘違いしないように、解説した記事のリンクを下に乗せておきます。

駿台予備校に通った感想

このリンク先には私が浪人時代に通っていた感想が含まれています。

By haruto

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