物理が伸びないときの対処法としては、多くの場合基礎が抜けているので、そこをやり直すことです。
しかし、基礎をやり直すことは決して簡単なことではありません。
実は物理の公式の証明は多くの場合大学の範囲の微積分を用いることが多いので一筋縄ではいきません。
ここでいう基礎というのはそういうことではありません。
現象そのものを見ることです。
多くの受験生は問題を読んで、とりあえず立式してすぐに問題を解き始めてしまいます。
これではなかなか伸びにくいと思います。
なぜなら、今後どのような現象が起こっていくのかが想像できていないからです。
実はこの想像が意外と大切で、学習していくうえで、一つの事象に対して、二つのアプローチができる場合があります。
前半は片方だけで解けるのにその後両方使わないと解けなくなってしまうことが多くの難関校の物理の問題で見受けられます。
意外とこれが難しいのです。
片方の考え方で一つのアプローチをしているとそちらに頭が偏ってしまいなかなかしっかりとした開放が思いつかないのです。
実は、これはしっかりと現象を見ておけば防げることなのです。
しっかりとみるというのは、図があればそれに情報を書き込み、なければ自分で作り直す。
動くものであればとりあえず頭の中だけでもイメージをする。
こういったことの繰り返しにより、一つの事象から二つのアプローチが見えてきます。
簡単なことのようで意外と難しいです。
これは訓練なのです。
まれに、たいして勉強をしなくてもできてしまう人はいますが、そんな人は物理で躓くことはないと思います。すぐに偏差値70を超えてしまうでしょう。
そういう人は置いておいて、今大事なことは、そういう人に、時間をかけてでも追いつくとこです。
それにはどうしても訓練が必要です。
これはつらい期間だと思います。
なぜなら、暗記とは違い、すぐには結果が出ないからです。
これを習得するには多くの問題を解く必要があります。
それはもちろん簡単な問題から難しいものまで。
とりあえず、学校で配られた問題集をすべて解きましょう。
話はそれからです。
もしあなたがそれを終えてしまい、『何もやれる参考書がない』という状態であれば以下のものをい勧めします。
これは、簡単な問題から傾斜を付けて難しいものが最終的には解けるようになる問題集だと私は思っています。
標準問題とは名ばかりの難問も混ざっているので、あくまで学校の問題集をやり終えた人にしかお勧めできません。
もし、購入してやってみるという方は、それを頭に入れた状態でやってください。
そして、できなくても落ち込まないことです。